産業技術連携推進会議 > 技術部会 > ライフサイエンス部会 > 医療福祉技術分科会

「第2回福祉技術シンポジウム」開催報告

 2000年9月13日(水)9:30から、東京都北区「北とぴあ」つつじホールにおいて、「第2回福祉技術シンポジウム」が、240名の参加者を得て、盛況のうちに開催されました。前日までの雨はなんとか止んでくれましたが、大雨の影響で、残念なら参加できなくなった方が多数いらっしゃったことと思います。次回にはぜひ参加されるように願っています。

 開会式は、主催団体を代表して技振協の林専務理事の開会挨拶、工業技術連絡会議の事務局を担当していただいている工技院地域技術課の稲垣課長の、工業技術連絡会議の紹介も兼ねた来賓挨拶、福祉技術部会長の機技研甲田首席研究官の部会紹介がありました。その中では、一様に、昨年10月に発足した福祉技術部会の発展が指摘され、また今後の活動への期待が寄せられました。また、部会長からは、新しく開設された部会ホームページが詳細に紹介されました。

 講演は、15人の発表者から、日頃の研究開発、地域での研究会、産学官連携の取組など、実体験から生まれた迫力ある講演が続きました。質問も活発に出され、いずれも時間をオーバーする状況でした。

 昼の時間帯のポスター発表・展示は、パネル前で熱心な質疑が絶えることなく行われました。今回の目玉となった展示は、特別講演に関連したモジュラー型車いすと身障者用の衣服などで、壁一面に衣服が展示された光景は、まるでファッションショーの楽屋(見たことはありませんが)のようでした。車いすも試乗する方や説明者に熱心に質問される方が16:00の展示終了まで見られました。

 木之瀬先生の特別講演では、介護保険の福祉用具レンタルの課題について、海外の事情も紹介されながら、利用者に柔軟に合わせられる福祉用具の重要性が強く指摘されました。そのためには、開発者、ケアマネージャー、福祉用具プランナーが一体となったシステム作りの課題が示されました。部会の今後の活動のひとつの方向を示す内容としてとても貴重なお話でした。

 シンポジウムの最後に、共催団体の東京都北区から、地域振興部の伊藤部長から閉会の挨拶がありました。その中で、当日天皇陛下ご夫妻が北区特養ホーム「あじさい荘」をご視察されたことが報告されました。

 交流会には約100名の方が参加し、部会長の挨拶に続き、後援団体の東京都を代表して、東京都立産業技術研究所の村田所長の代理、番場製品技術部長の乾杯で会が始まりました。文字通り、会場のあちこちで名刺交換が行われ、人的ネットワークの構築が図られました。途中木之瀬先生に続いて、団体、大学、企業の代表から、元気あふれるスピーチが続きました。交流会は、副部会長の口ノ町生命研人間環境システム部長の中締めで閉会しました。

 来年も、国際福祉機器展に合わせて開催される予定とのアナウンスもありました。

 参加者の内訳は次の通りです。

 通産省・国研 20  
 公設試、自治体 87  
 企業 75  
 団体 10  
 医療・福祉機関 16  
 大   学 24  
 そ の 他 8  

 なお、講演要旨集は1冊500円でお送りします(1冊の場合:送料込900円)。


写真集

開会挨拶

(財)日本産業技術振興協会 専務理事 林 暉

来賓挨拶

工業技術院 地域技術課 稲垣謙三

部会長挨拶

機械技術研究所 首席研究官 甲田壽男

特別講演

東京都立保健科学大学 木之瀬隆

一般講演

つつじホール
質疑

ポスター発表・展示

発表
展示

閉会挨拶

東京都北区 地域振興部長 伊藤裕之

交流会

乾杯

ページ管理者:産業技術総合研究所 人間情報インタラクション研究部門 高橋昭彦

最終更新時間:2009年06月19日 19時41分47秒